株式は134万倍になった!長寿社会になる程格差は拡大。
ぺーやんです。
あなたは現金が1番危険と聞いて、どう思うでしょうか?
預金信仰が強い日本では、現金が1番安全だと思っている方が多いです。
それは、確かにもっともそうに聞こえますが、そうとも限らないのです。
まず、多くの方にとって重要なデーターを見てみましょう。
これは、アメリカのデーターですが、1ドルを各資産に投資した時に、1802年から2017年までの資産の推移を示しています。
それぞれ、株式、長期国債、短期国債、金(ゴールド)、現金となっています。
1番価値が上がったものは株式で、134万倍になりました。
そして、1番価値が下がったものは、現金だったのです。価値は95%も減価しました。
そして、現金の価値が著しく低下する様になった原因は、1933年に行われた金本位制の廃止です。それを機に、インフレと言う制限はあるものの、中央銀行は事実上無限にお金を刷る事が可能になりました。
そして、それは金(ゴールド)から解放された通貨が、更なる経済成長を促すと同時に、現金を貯める事しか知らない層と、資本家との格差をより拡大させる事になったのです。
又、企業は利益を上げる為にコストを下げ、配当と自社株買いをする事で、投資家への還元と1株辺りの価値を高めようとします。
更に投資家は、配当を再投資していけば、お金がお金を生む循環を作る事となり、より豊かになっていくのです。
その間、現金を貯める事しか知らない庶民は、インフレによって合法的に富が搾取されていきます。
そして、それに気づく事ができない人達は、どんどん貧乏になっていくのです。
日本もドルに対して円高の時代が長く続きましたが、それでも絶対的な価値は下落しています。つまり、日本も同じ様に現金の価値はどんどん失われているのです。
図は、トマ・ピケティが証明した r>g、 資本収益率と経済成長率を表したものです。
1800年代から、資本家と労働者の格差が縮まったのは、産業革命により経済成長率の増加で労働者の賃金が上昇したためです。
しかし、近年は資本家と労働者の差が、また拡大しています。
そして、今後も自動化やAIといった分野の発達により、人の仕事が奪われていく事を考えれば、資本家と労働者の格差が拡大し続ける事は容易に想像できます。
それを嘆き哀しむのか、世の中を変える努力をするのか、はたまたシステムを利用するのか、私達は何を選択するかによって、自分の人生が大きく変わる事になります。